オイルフィルター
概要
未燃焼ガスや水分、摩耗粉等によって汚れたエンジンオイルを濾過します。
オイルフィルターの構造
小さなからだに複雑な機能が隠されているオイルフィルター。その周辺の構造と役割を解説します。
- サポートスプリング(セットスプリング)
- 振動やオイルの油圧によりエレメントが動かないよう保持します。
- リリーフバルブ(逃し弁)
- 油の粘度が高い起動時やフィルタエレメントが目詰まりを起こした時、油の流量を確保するために開きます。その際オイルはろ紙を通らずに汚れたままエンジンへ供給されます。
- フィルタエレメント(ろ紙)
- エンジンオイル中の異物・不純物を取り除きます。ひだ折りにより多くのろ過面積をもちます。
- アンチドレーン弁
- エンジン起動時に給油切れを起こさぬよう、フィルタ内のオイルがエンジン停止中にオイルパンに逆流するのを防止します。
- ガスケット
- エンジンブロック側の取付面とフィルターをしっかりシールします。熱・オイルに侵されないよう高品質材料を用いています。
- 圧力調整弁(レギュレータバルブ)
- オイルポンプからの油圧が一定以上になると開弁し、オイルをバイパスさせ、エンジン内の油圧調整を行っています。オイルポンプに組み込まれているものもあります。